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「それとも、自分たちと同じ柔道の技を使ってくれない、素手の女性との勝負が怖いとか?柔道は、柔道にしか通用しないなんぞとぬかすんじゃないだろうな。」
十子さん、煽る煽る。
ここまで言われて、黙っていられる三人ではない。
単純だから。
「言ったな、女!我らの柔道はどのような武道の相手にも怯むものではないわ!よかろう!条件をのんでやる!」
「わぁ、公務員試験受かっているはずなのに、脳みそアホですねぇ。」
高見が、三人に聞こえないように小声で呟いた。
そんな高見に、十子さんがいきなり命じる。
「高見ぃ!来月の第1週の水曜は何日だ。」
高見は、急いでメモ帳を見た。
十子さんの求めているものに迅速に対処することが、高見の喜びだ。
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