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「普通に説得できる相手じゃない。しかも三人固まっているとなると、言葉は通じない。何しろアホだからな。」
「じゃ、十子さん、ホントに彼らと戦うんですか!?作戦があるんじゃないんですか!?」
さしもの高見が驚いて叫んだ。
「・・・十子ちゃん。今日、センターでどないな話をしてん。聞かせてもらわんと、僕も思うように協力できへんで?」
十子さんは、センターでのことをすべて話した。
そして、来月の2日に彼らと勝負することになっていることの伝えた。
「嘘やろ?相手は当然有段者やで?ほんまに勝負するん?」
「あの柔道バカどもを納得させるには、言葉より勝負だ。誰かが思いっきり負かしてやらないと懲りないだろう。そういう奴らの説得を私にさせようとしたのは、鈴木と鬼倉、お前たちだ。協力するなら、出張させろ。」
「せやけど・・・」と渋る鬼倉に、遂に十子さんが吠えた。
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