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「こちらも家庭を犠牲にする覚悟をしているんだ!娘は結婚したが、息子は高3の受験生だ!それをほったらかして3週間も!私に任せたのなら、お前等も腹をくくれ!」
本来ならば、公私混同しないタイプの十子さん。
家庭に仕事は持ちこない、その原則を曲げ、さらに家庭を留守にしての出張。
よほどのことでなければ、言い出すはずがない。
鬼倉は、しばらく思案した。
そして、携帯を出して電話をした。
相手はどうやら鈴木市長らしい。
鬼倉は、十子さんから聞いた話をそのまま伝え、それから十子さんの出張の件を相談した。
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