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「せや。・・・ああ、そうなるわ。わかった。おおきに。楽しみにしといてな。」
携帯を切ると、鬼倉は十子さんに告げた。
「今回は、市役所にいったん短期出向してもらい、そこから出張してもらうわ。鈴木がそこんとこ上手くやってくれるて。それでええんやな?」
「十分だ。」
十子さんは、出張扱いでしばらく休めればそれでいい。
実際、今回の件は区役所の一公務員として取り組んでいるので、私事旅行に行くわけではない。
十子さんはそれでオーケーだが、もう一人はオーケーではなかった。
「一人でなんてダメですよぅ!俺も行きます!俺も出張します!」
高見がごねた。
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