兆し

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 またあの夢か・・・  僕は眠くて思考力が落ちている頭でいつも通り、着替えようとまず体を起こした。  そこで、いつも感じていたものとは違う意味の違和感を感じた。  ガチャ・・・  ん?ガチャ?  違和感の理由がわかった。これ(手錠)だ・・・あと、布団も薄くベッドは固かった、道理で寒いわけか。  ん・・・手錠?  まだ、思考力が落ちていてよく状況を理解できない。  すると、石畳をブーツで歩くような音がして、そっちを見るとまた一つ気が付いた。この狭い部屋の壁がひとつ無い、その代わりに縦に鉄の棒が等間隔で並んでいた。  ・・・何あれ?柵?まさか檻(おり)?  ・・・んな訳ないか、僕がこんな刑務所とか、牢屋みたいな所にいるはずないもんな、うん
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