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二章 新選組
藤堂「え…えっと…。」
私「あの…?」
私が声をかけると平助君は、ハッとしたように顔を上げた。
藤堂「…よし!決めた!一緒に屯所に来てくれ!」
私「ええ~っ!!」
ー屯所ー
平助君に連れられ屯所まで来た私。
どうするのかと思っていたら、彼はいきなり広間へ向かった。
藤堂「近藤さぁぁーん!!」
障子が【すぱーん!】と音をたてて開く。
土方「うるせぇぞ平助!今、会議中なんだ…」
土方さんの言葉が萎む。私を見つけたらしい。
土方「…平助。そいつは誰だ?」
藤堂「えっ…えっと…」
平助君が私の方を見る。
私「わ、私は沖田佳奈と申します。」
その瞬間、広間の人達の顔が【えっ…?】と言うようになる。
数分後。幹部の人達が、【ずざざざっ!】と、後ずさる。
土方「そ…総司、お前…いつから子供を…。」
総司「やだなぁ土方さん僕、まだ独身ですよ…」
永倉「総司ィ!お前どこの美女と結婚してこんな美少女を…」
原田「新八、お前何泣いてんだよ…。」
永倉「俺はもうだめだぁ!」
幹部の皆さんは勘違いをしているらしい。
私「あの…私は、総司さんの子供ではなくて……し…子孫なんです!」
土方さんが、総司さんの胸ぐらを掴んだまま固まっている。
私「私は、未来から来たんです。あ…証拠だってあります!この刀とか…総司さんと同じ刀です」どれどれ、と総司さんが刀を観察し始める。
総司「……うん。間違いない。僕のと同じ刀だ。あ、そうだ。佳奈ちゃん…………分かった?」
私「や…やるんですか…?」
土方「おい、二人して
何こそこそと…」
総司「せーの!」
総&佳「梅の花 一輪咲いても 梅は梅っっ!!」
土方さんが、唖然としている。
それに、自分で言ったくせに総司さん大爆笑。
…これからどうなるんだろう…?
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