二章 新選組

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部屋にしばらくいたら、総司さんに呼ばれた。 ー総司の部屋ー 総司「ねぇ佳那ちゃん。ちょっといい?」 私「何ですか?」 総司「試したい事があってね。髪の毛を、僕みたいに縛って。」 私「………こうですか?」 総司「そうそう。じゃあ、次に…この着物を着てみてよ。」 私「…あ、じゃあ…… 後ろ向いてください。」 総司さんは、私に男装をさせるつもりなのかな? 総司「え?何で?」 私「そんなの…着替えるからですよ!?」 変態か!?この人は!?総司「はいはい。」 総司さんが後ろを向く。でも、私はすぐには着替えず、鏡に布をかける。 総司「ちぇっ、つまんないの。」 私「変態じゃないですか…。」 ー数分後ー 私「どうですか?」 総司「うん、完璧♪」 総司さんが呟いた時、 誰かが走ってきた。 土方「総司ィー!!」 土方さんが障子を開けた。 土方「おいてめぇ。俺の句集はどこに…」 土方さんが怪訝そうな顔をする。 土方「…どっちが…総司だ…?」 総司「やだなぁ土方さん見分けがつかないんですか?江戸からずっと一緒なのに?」 土方「うっ………。 こっちか!?」 私「あの…土方さん…。佳那です。」 土方「なっ…お前…なのか…!?」 総司「あ~あ。これじゃあ、返せないなぁ。」 総司さんが、句集をひらひらさせる。 土方「あ!てめぇ…返しやがれ!」 総司「鬼さんこちら、手の鳴る方へ♪」 あーあ・・・おにごっこに、なっちゃった。
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