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部屋にしばらくいたら、総司さんに呼ばれた。
ー総司の部屋ー
総司「ねぇ佳那ちゃん。ちょっといい?」
私「何ですか?」
総司「試したい事があってね。髪の毛を、僕みたいに縛って。」
私「………こうですか?」
総司「そうそう。じゃあ、次に…この着物を着てみてよ。」
私「…あ、じゃあ……
後ろ向いてください。」
総司さんは、私に男装をさせるつもりなのかな?
総司「え?何で?」
私「そんなの…着替えるからですよ!?」
変態か!?この人は!?総司「はいはい。」
総司さんが後ろを向く。でも、私はすぐには着替えず、鏡に布をかける。
総司「ちぇっ、つまんないの。」
私「変態じゃないですか…。」
ー数分後ー
私「どうですか?」
総司「うん、完璧♪」
総司さんが呟いた時、
誰かが走ってきた。
土方「総司ィー!!」
土方さんが障子を開けた。
土方「おいてめぇ。俺の句集はどこに…」
土方さんが怪訝そうな顔をする。
土方「…どっちが…総司だ…?」
総司「やだなぁ土方さん見分けがつかないんですか?江戸からずっと一緒なのに?」
土方「うっ………。
こっちか!?」
私「あの…土方さん…。佳那です。」
土方「なっ…お前…なのか…!?」
総司「あ~あ。これじゃあ、返せないなぁ。」
総司さんが、句集をひらひらさせる。
土方「あ!てめぇ…返しやがれ!」
総司「鬼さんこちら、手の鳴る方へ♪」
あーあ・・・おにごっこに、なっちゃった。
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