-神世(シンゼ)-

6/6
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
-顕現- 本来、現世の存在でない“神人(ファルシ)”又は人間と契約した“神”は、大量の“天通力”を消費することで自分自身の“天通力”を変換し現世に“実体化”する(別名“神威召喚”)。「現世の理」を破り“神”自身が現世に実体として現れることや、己の意思や存在として現世に現す事を「顕現」と呼ぶ。 現世に顕現し実体となった“神”は通常、その“神”の本質を「形ある何か」で表した姿となる。具体的には、現世に存在する人間や獣に似た姿、植物や道具、現世の生き物にはありえない怪物、それらの形状が混在した姿など、個々の“神”により千差万別である。これらの姿はあくまでも「現世」での姿であり、神世での姿とは異なる(そもそも五感が意味を成さない世界なので、『姿』の概念が通用するかどうかは不明)。 顕現をすることは大量の天通力を消費して、尚且つ、「現世の理」を破ってしまうため、「世界の歪み」を生み出してしまう。 -“神”にとっての現世の“天通力”- 現世での“神人(ファルシ)”になることや行動は全て“天通力”の消費の上で行われる。“神人”は通常、現世に存在するだけでも常に“天通力”を消費する。また消費する“天通力”の量は、その実現が困難であるほど多くなる。 現世で欲望のままに行動する“神人”は、現世で存在を維持するために人間の“天通力”を喰らい、これを自分の力に変えて「顕現」する。“神人”にとって、現世の“天通力”を喰らい自分の力に変える事は、呼吸に等しいほど容易な行動である。 現世の“天通力”を使わず“神”自身の“天通力”(すなわち自身の『本質』)を消費して「顕現」することも可能だが、それは自分の身を削る行為であり、自身の“天通力”が尽きればその“神”は死滅する。 神が喰らう“天通力”が人間のものに限定されるのは、人間がこの世で最も“神”に近い存在だからである。人間以外の物質や動物も“天通力”を持つが、これらは“神”には合わず、喰らえば逆に力が薄められてしまう。 また、“神”には“天通力”を自分の力に変換し統御できる限界があり、それを超えた量の“天通力”を“神”が取り込むと、自分の意思総体が逆に飲み込まれ薄められ消えてしまう。 -神世における神々の階級- 神世における神々の階級はその神が有している「天通力が強大さ」で決められている。 最高位は『神世の二柱』である、エトロとリンゼしかいないため、階級に名前は付けられていない。 最高位:---級 上位:セラフィム級 中位:キュリオス級 下位:エクシア級
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!