-神世(シンゼ)-

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-神とは- 神世の住民達であり、端的に言い表せば異世界の生命体である。 人間に似た精神構造を持ち、離れた場所の強い感情や意思と共感する能力や、現世の“天通力”を自在に操る能力を持つ。また、自らの“天通力”も持つ。人間と同様に(実際には若干異なるが)男女の別があり、存在の分化(この世の生き物で言う生殖)の際の機能や、根本的な性質が酷似している。神世で数千年生きている“神”もおり、老若の概念があるが、“神”の自然死には触れられておらず、寿命などは不明。生まれた時からある程度の力と意識を持ち、すぐさま生きるための戦いを始めるとされる。 -神人(ファルシ)- “神”は「現世の存在とは違う理」で出来ているため現世では自分の意志(身体)を持ち、自由に行動をすることが不可能だが、現世に住まう「人間の体」を乗っ取ることで現世を自由に歩き回ることを可能にした。体を乗っ取られた人間は最後、“神”が自分の意志で神世に帰還する以外は体を取り戻すことは不可能。元の人間の容姿や体格、声は乗っ取った“神”に合わせて変化する。 また、“神”に乗っ取られた時点で元人間の繋がり(家族や友人の関連性)は全て失われてしまう。 このような者達を“神人(ファルシ)”と呼ぶ。 -“神”が現世に渡り来た理由- 生まれ故郷の過酷な環境を嫌った一部の“神”は神人(ファルシ)となり、「より自由」で気侭な生活を望んで現世へ渡り、欲望のまま放蕩の限りを尽くすために行動する。具体的な欲望は個々の“神”によって異なり、現世の道具を集める者、人間との交流を望む者、人間に技能を広める者、戦いにしか興味のない者など、非常に多彩である。 また、単なる好奇心から現世へ渡り来る“神”も多く、現世で行動するうちに自身の有様や欲望に適った目的を見出す場合もある。
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