「……ウン。」

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 パサッ……  小さな声で尋ねた瞬間、新聞が閉じられた。  閉じた新聞をテーブルの片隅に置いて、彼は私の方へと体を向ける。  そのまま片肘をついて手のひらに顔を乗せ、ふっと力を抜いて笑顔を見せる。  あ……やっと笑った、と思ったら。
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