ご新規ハードル

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 まさか亮子もこのマンションに住んでるなんてなー。世の中って狭いなー。 「ただいまー。」 …そうだった。誰もいないんだった。 お母さんはいっつも入り浸ってるからなー。一人暮らし始めました、って感じだったのに。お父さん死んじゃってから寂しいってのはわかるけどさー…。 「……………」 いかん、鬱になってしまった。 「…さーて、晩御飯つーくろーっと。」 『♪♪~♪♪~♪♪~♪♪♪~』 「お?」 ケータイが鳴ったよ。これはメールだな。誰かなー? 「……!!」 思わず笑顔になってしまったよ。自分でもわかるよ、満面の笑みだ。 だってー、大好きな人からのメールだからー♪♪うへへー。
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