ご新規ハードル

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 小さい頃、小学校…三年生くらいの時かな。私は恋をした。相手は年上のお兄さん。 毎日、ドキドキ、ふわふわした。会う度にワクワクした。 幼い私はこのドキドキ感が恋だということを自覚していた。我ながら優秀だと思う。  ある日私は、その事をお母さんに打ち明けた。 「…え?好きな人?誰なの誰なの?その歳で好きな人とはねー。ませてるわねー、りなも。」 「えへへー。」 「で、誰なの?」 母がニコニコしていたのは、そこまでだった。 「え、えっとね…。」 「うんうん。」 「夜静お兄ちゃん。」 「………え?」 その頃は、何もわかっていなかったけど。 今は…。 今は、愛があれば何でもいいと思う。 誰を好きになったって、いいと思う。 愛があれば。 逆に言えば、 …愛が無いなら、誰を好きになることも、許されないんだと思う。
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