根暗なネクロ

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根暗なネクロ

 夜中に目が覚めて、眠れなくなった。そして気がついたらベッドの上にあぐらをかいて考え事をしていた。 「…………ふうむ。」  よく世間では聞く話だけど。 『価値観は人それぞれ』とかね。 赤が好きな人もいれば、青が好きな人もいる。それは良くわかる。そして賛成だ。…ならば。 そう考えると世界には、『異常者』とか『変わった人』と呼ばれるものがいなくなる。 だけど世の中には『異常者』や『変わった人』、『ねじまがった人』がたくさんいる。 これは矛盾だ。大いにおかしい。無理が通れば道理がひっこむ。…んん?なんか違う。 でもこういう矛盾は改善される事は無い。改善しようという考えも起きない。 それは僕も同じである。改善…できるものならしてみたいねえ。きっと無理だけど。 …だから。 いつまでたっても私は『異常者』で。 別にいいけどー。 とりあえずそろそろ一人称を統一しないとねー。 「……亮子?」 おや、 「起きちゃった?ごめん」 「いや…。偶々。…何してんの…?」 「いや、何でもない。ちと寝ぼけてただけ。寝ようか。」 「うん……。」 今夜もおなじみバカ夫婦。一人用ベッドに二人でべったりくっついて就寝します。 おやすみなさーい。
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