2193人が本棚に入れています
本棚に追加
「佐々木さん、これだと歩けないよなあ…」
「送ります?…俺が」
ボソッと言っただけだったけど、七瀬先輩は十分聞こえたらしく
「……武藤じゃ逆に、危ない気がするんだが…」
なんて言われた。
…アンタだって、十分危ねーだろがっ!
「俺、琴葉サン家も知ってますし。
それに…さっきから琴葉サン、手ぇ離してくんなくて…」
琴葉サンはキュッと俺のスーツの裾を掴んだまま、寝ていた。
「…なら、仕方ないか…。
…武藤、佐々木さんに変なことすんなよ?」
「さすがにこの状況でしませんって!」
……俺って、そんなに信用ないのか…。
最初のコメントを投稿しよう!