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――結局、七瀬くんに家まで送ってもらった。
「あ、家ここなの。
…七瀬くん、わざわざありがとね」
「ううん、こっちこそ今日は楽しかったよ。
…あの、佐々木さん。
よかったら、これからもたまに付き合ってくれない?
佐々木さんと飲むの、すげー楽しかったからさ」
……七瀬くんも、そう思ってくれてたんだ…。
なんだかそれが、無性に嬉しくて。
「……わ、私なんかでよければ、いつでも…」
――って、笑顔で言ってる私がいた。
「ありがとう。
じゃあまた明日、おやすみ」
「うん、おやすみなさい…」
そう言って、七瀬くんは帰っていった。
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