絶対宣言。

4/4
2194人が本棚に入れています
本棚に追加
/285ページ
「だって、武藤くんが私のどこを好きなのか全く理解できないもの! じゃあどこが好きだって言うの!?」 私はつい、怒鳴った。 「先輩落ち着いてください…。 ……いいですよ、まだ。 いずれ好きになってくれるんだから、今はそれで♪」 「…はあ!?」 ニコニコした顔で、武藤くんはそう言った。 「とにかく、先輩は絶対俺のこと好きになります。 …ってことだけ、言っておきたかったんで♪ じゃ、お疲れ様でしたー」 「ちょっと、武藤くん…!」 それだけ言って、武藤くんは帰ってしまった。 (…一体なんなの? 私は武藤くんなんか、絶対に好きにならないんだから!) だって私は、 ――武藤くんが嫌いだから。
/285ページ

最初のコメントを投稿しよう!