油断大敵。

14/14
2194人が本棚に入れています
本棚に追加
/285ページ
「…まあ、今日はこれで帰りますけど。 また行ったりしたら…今度はもっと凄いことしますからね、…琴葉サン?」 「…なんで武藤くんの言う通りにしなきゃいけないの?」 ふと、思った疑問をぶつけてみた。 けど武藤くんは、当然だと言わんばっかりに 「そんなの…俺が、琴葉サンのこと好きだからに決まってるでしょ?」 って、笑った。 ……普通は好きなだけじゃ、こういうのは成り立たないと思うんだけど…。 「俺に惚れられたんですから、覚悟してくださいよ? ――絶対、琴葉サンは俺を好きになるから」 「…絶対好きにならないから、ご心配なく!」 「…その言葉、忘れないでくださいよ?」 …さっきは流れでそう思っただけよ。 私は、武藤くんのことなんか (…絶対好きにならない!)
/285ページ

最初のコメントを投稿しよう!