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目覚めると知らない天井で、なんか怪しい白髭爺さんがいた。
「ワシは神じゃ」
「で? 頭沸いてるの? 取りあえず病院行け。ついでに人を誘拐するとか訴えるぞボケェ」
「まぁ、気づかぬのならよい。間違って、死ぬ運命じゃなかったお主を殺してしもうた」
「は? 本当だったら死んで詫びろ。もしくは死ね」
「そうすると因果律が云々。お詫びに、代わりとしてチート能力をやろう」
「どんなの?」
「アニメの力をやろう。最強の肉体と魔力だ。そして転生させてやろう」
「どこに?」
「剣と魔法のある異世界じゃ」
「なぜ、日本じゃだめなんだ」
「因果律が……」
「分かったくれ」
チンカラホイと唱えると俺は最強の肉体になった。
「じゃあ異世界に――」
首をはねた。
だが死ななかった。
「ワシは不死――」
「イマジンブレイカー」
よし、勝った。
さすが最強。俺が神だ。
【完】
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