お人好し少年と言霊さん

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『上手い具合に 誤解されていましたね~』 言霊さんは 笑いながら富永に 語りかける。 『気にしてないよ… 今回が… 初めてじゃないし…』 卑屈な顔で答える。 『世間一般でみれば トミーさんは 良い行いをした はずなのに 感謝どころか 怒鳴られるとは 情けは人の為ならず 人に情けをかけても その人の為に ならないどころか トミーさんの為にもなりませんね』 笑いながら話す。 『そんなこと 解ってるんだけどね…』 富永は悲しい表情をしている。 そんなとき ぐぅ~~ 言霊さんのお腹がなる。 『………』 富永は言霊さんを見る。 『いや~お恥ずかしい 昨日から 何も食べていなくて』 富永は軽く笑い 『なんか奢りますよ?』 すると言霊さんが 『情けは人の為ならずですよ?』 富永は、笑顔で 『困ってる人は ほっとけない病気なんです』 言霊さんは キョトンとした顔をして 『困った病気ですね それでは、 お言葉に 甘えさせて いただいても よろしいですか?』 『何でもよければ』 富永は答える。
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