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後ろ姿が見えた。全速力で走ってきた。別に必死でも不思議じゃないよな?
久しぶりなんだから。
「ライナス!!」
「フリード、」
「おかえり、なさい」
息切らして来たオレに笑顔を向けてくるライナス。
「あぁ、ただいま」
その笑顔に幾度目かの胸の高鳴りを感じた。
*
「久しぶりだな」
「うん」
ライナスの母さんのあんたたち久しぶりに会ったんだから積もる話もあるでしょ」という計らいにより、川原に座って話している訳だが…。
思った以上に格好よくなってたライナスを直視出来てない。
「長期休暇がとれなくてな、帰るのが遅くなった」
「そっか」
ちら、とライナスの方を見ると目が合った。ずっと見てたのか!?
「っ!?」
かぁ、と顔に熱が集まるのを感じた。
「フリード」
「な、何だよ」
「…可愛い」
前髪をさらりと触られる。動けないオレ。
突然顔が近づいてきたかと思うと…
あ、ぅ…………
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