走り始めたキモチ

3/6
前へ
/6ページ
次へ
週末になると予定を組み替えるのが大変だ。 仕事の定時は6時。 終電まで6時間はある。その時間を埋めることが楽しくて仕方ない。 まず、近くのsubwayで軽く食べて、その足で付き合い合コン。コンパまでの待ち時間にルミネでネイルケアして、化粧室でヘアメイクをチェック。 ちなみにコンパ前に軽く食べるのはガツガツしないため(笑) モテる女を演じるには小さな心がけが必要なのだ。 まぁ今夜は人数合わせなんだけど。 「砂羽ごめん!」 背中から声がした。 彼女は同僚の熊前美波。同じく人数合わせでコンパに参戦。 砂「お~お疲れ。何?また釜ちゃんに捕まってた?」 息を切らしながら美波が答える。 美「ってか小口合わなくてさ~坂もっちが小銭かすめてた~。」 砂「ははっ。マジか~。場所はアイリスっていう洋風レストランだって。西口の。」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加