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先輩は眉をピクリと動かして驚いた顔をしたけど、直ぐにまたふっと笑って
私の耳元に顔を近づけた。
先輩の髪がちくりと私の頬をかすめて思わずビクッと反応する。
「そんなに俺がかっこいい?」
先輩の声はぞくっとするほど
低くて、耳に残り自分の顔が赤くなるのがわかった。
「別に…かっこよく…ないですっ…ていうか離れてください!」
この状況に耐えられなくなった私は、なんとか声をだして精一杯押し返そうとしたけど、
先輩はびくともしなかった。
それどころか
「顔赤くしちゃってかわいい」
なんて余裕の表情で言うから
それが余計に私を恥ずかしくさせて、とにかくこの場から離れたい一心で逃げようとするけど、
グッと腕を捕まれる。
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