1章

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綺麗な顔に反して意外と大きなその手に思わずどきっとする。 「はっはなして…ください…。」 先輩をキッと睨み付けた。 「用事があってきたんじゃないの?」 微笑みながら、でも、つかんだ腕は、離さないで先輩はいった。 そう 私はもともと、この部室に入部届けを出しに来た。 でもこんな失礼な、おかしな先輩を見る限り、真面目に活動しているようには思えない。 「いえ…なんでもないです。」 せっかく文芸部のある学校を選んだのに 私は文芸部に入ることを止めた .
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