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やめたはずだった。
「じゃあなんで来たの。人の寝込みを襲うため?」
「っ…ちっちがいます!わたしはただ入部届けを…」
この人が変なことをさらっというから思わず口を滑らせる。
「ふーんへーえ入部してくれるんだあー嬉しいなあー」
先輩の嫌みたっぷりな笑顔を、私は睨み返す。
「君名前は?」
先輩はそんな私のにらみをさらりとかわした。
「先輩には教えません」
「人の寝込みを襲おうとしたくせにそれはひどいなー」
先輩は相変わらずニヤニヤしている。
「だからっ違っ」
違うと言っている途中に、私の手にある入部届けを奪われた。
「へーひよりちゃんか。かわいい名前だね」
「返して下さい。私入部しませんから!」
先輩の手から奪い取ろうとすると、
また爽やかな笑みを浮かべながら、さっと上に紙をあげる先輩。
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