CD

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「ぁ…っ」 恥ずかしくて顔に更に熱が集まる。 それに由紀はクスッと小さく笑みを零し、そのまま俺を抱きしめた。 「憐…、今日はもう遅いから、明日続きしよ?」 小声で囁かれた言葉の意味を理解してしまい、ぎゅっと由紀の服の裾を掴む。 本気で嫌だと思えば逃げれることも出来た。 この場で由紀を殴って、罵声を浴びせることだって出来たのだ。 なのに。 「明日…シよ…」 受け入れてしまったのは、何故なのか。 悶々と必死に理由を考えていたのに、由紀が本当に嬉しそうに笑うから、そんなことどうでもよくなっていた。 「…また明日」 「おやすみ、憐」 …世間一般では『おやすみのキス』と呼ばれるものを最後に、由紀は俺の部屋を出て行った。 ――早く明日に…。 ベッドの中で待ち焦がれている自分がいて、どんな乙女なんだよと一人苦笑した。 まさか、CD一つでこんなことになるなんて。 俺か由紀か、どっちかがあんな風に喘ぐのだろうか。 ――想像して、また俺の顔が熱を帯びたのは言うまでもない。 \えんど/
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