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数人しかいなかった風呂でゆっくりと浸かり、ほっこりした気分で部屋に戻ってくると、もうすでに由紀が帰ってきていた。 「あ、おかえり、憐。…あれ?もう風呂行ってきたの?」 「あぁ、久しぶりに早く…って、随分ご機嫌じゃん。何かあった?」 にこにこと笑顔を浮かべる由紀は、見てわかるほど機嫌がいい。 「欲しかったやつが手に入ったからねー。 あっ、憐。ご飯作ったから食べよ」 よほど嬉しかったのか、由紀は食事中でさえも終始笑顔だった。 何が手に入ったのかは知らないけど、別に気にならないから聞く気もない。 由紀はきっと明日もご機嫌なんだろう。 そんなことを思いながら俺は自分の部屋に入って、久しぶりに多くとれたプライベートな時間を満喫していた。 ――そして、今に至る。 .
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