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翔
「……………………む?」
声がもれる。
あれー、もしかして俺寝てたのか
?
えーと?俺は『田村 翔(タムラ ショウ)』つい最近幻想郷にやって来た吸血鬼で、年齢は19。
ヲタクである。
……………………よし、頭はいかれてませんねっと。
翔
「あー………………?」
あぁ、涼しくなってきたしその辺の木陰で惰眠を貪りたくなったんだったな。
翔
「………………つかコイツらいつの間に。」
近くに寝息を感じて両隣を見ると古くからの相棒と大事な女性が俺と同じように惰眠を貪っていた。
翔
「おい、起きろよ、『紅零』。」
隣にいる相棒、『紅零(クレイ)・アルフィオーネ』をどつく。
ゴツンと音が響く、俺の拳は紅零には僅かに届かず、空中で停止している。
翔
「何でわざわざ障壁張ってんだよ。」
紅零はいわゆる魔法使いと呼ばれる種族だ、人間ではない。
俺達がいた世界では魔術を使う人間を魔術師と呼び、魔術を越える魔法を使える者を魔法使いと呼んでいた、しかし魔法使いの大半は人間と同じ体を持つ妖怪の類いだ。人の身でありながら魔法使いと呼ばれる者はほんの一握りだった。
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