1人が本棚に入れています
本棚に追加
私はここから出られない、出ようと思ったこともない・・・
学校という空間が一つの閉鎖空間となり私を離さない。
それは構わない。もう慣れたのだから。
何が不満かと言われればとても退屈だということだ。
「どこかに私の退屈を解消する手段はないものか・・・」
その時少女は屋上にいた。
私は片方の手で空を仰いでいる。
蒼く透き通った空は私の胸の内とはとても対象的だった。
だからその時は、見上げている空に押し潰されて自分はいなくなるのではないか、という自分でも意味不明なことを思ったりしていた。
「あぁ、退屈だ...」
そんなことを心の中で連続させながら少女は退屈であることに悩み続ける。
「ガチャッ」
ドアを開く音が、少女の中からあらゆるものへの思考を一瞬、完全に消し去っていた・・・
最初のコメントを投稿しよう!