前夜 8月23日

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______ ―――― 「じゃあ、また明日」 「また明日」 光樹に家の前まで送ってもらい、私達は別れた。 家に入ると一人きり。 家族のいない私には家にいる時間ほど寂しい時はない。 暗く静かな部屋。 疲れているのだろうか。 なにかに吸い込まれるようにベットへ向かう。 ベットに横たわり今日の出来事を振り返る。 『キス』 それだけが頭から離れない。 まだ唇に残る微かな温かさ。 キスは初めてではないのに今でも心臓が高鳴っている。
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