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それはある部活帰りの時
部活は運動部
中学校に入学して 部活に慣れてきた頃
事件は起きた
帰り道､公園のグランドでは子供が野球をしているのを目を細めて通り過ぎようとした
そして､フッと目に入るソレ
『…。……？』
・・
思わず二度見してしまうソレは余りにも不釣り合いな所に挟まっていた
フェンスと溝の間
そこに人が挟まって倒れている
そりゃまぁスッポリと
うつ伏せ状態で挟まっている
……人……だよ…ね？
野球をしている少年達はその人が見えないかの様に野球を楽しんでいる
いや…多分気付いていない
目頭を押さえて小さなため息をつく
また見えてしまった…
小さい頃から見えるもの
それを感じたりする人は“霊感が強い”と言われる
まさしくアレは“幽霊”だろう
証拠に何だか足が透けて見える
『あの…すいません』
「………」
返事が無い
だが､毎日通る道に溝にはまった霊が居ては迷惑だ
早く退かさないと…
そう思い霊の体に触れて溝から引き上げる
……軽いな
．
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