28. 朝日とともに

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姉貴へ 初めて姉貴に書く手紙がこんな手紙になっちまって申し訳ない。 今までたくさんケンカもしてきたけど、それ以上にオレを支えてくれた姉貴には感謝してもしきれないと思ってる。 今までホントにありがとう。 悪いな・・・弟のオレが先に逝っちまって・・・ でも、和希がいない生活なんて考えられないんだ。 オレの最後のわがままだと思って許して欲しい。 父さんや母さんや義兄さん、それから職場のみんなに伝えてくれないか? オレが心から感謝しているって事を。 姉貴には、最後の最後まで迷惑掛けっぱなしで申し訳ないけど・・・こんな事を頼めるのは、やっぱ姉貴しかいないと思うから。 振り返ってみると、たくさんの人に支えられたオレの人生は幸せだったんだと思う。 オレの姉貴が菜緒でよかったよ。 あ、そうそう、和希からの伝言だ。 「菜緒さんの妹になれて嬉しかった。」だってさ。 オレも、心からそう思ってるよ。 言いたい事は尽きないけど、そろそろ時間だ。 あんまりゆっくりしてると、和希が遠くに行っちゃうからな。 姉貴・・・元気な子供が授かるといいな。 オレはいつでも遠くから見守っているから。 じゃあな、姉貴。 義兄さんと仲良く暮らせよ! 亮
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