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「で、さぁ・・・和希と相馬って、いつ結婚するの?」
・・・ゴホ、ゴホっ! 綾さん、ちょっと、結婚って・・・まだ、そんな約束は・・・
「そうだよ、和希。お姉さんのところも子供が生まれる事だし、お祝い事はいくつ重なってもいいと思うよー!」
美紀のそのひと言に、素早く反応した人間が約二名・・・
(マズイ・・・これはマズイぞ・・・)
私が二人の余計な発言に頭を抱えていると・・・
「あらっ、美紀ちゃん!あなた良い事言うわぁー!そうよ、和希ちゃん!いっその事、一緒に出産しましょうよ!そしたら子育ても一緒に出来るわよ!」
「お母さんも大賛成よっ!うふふ・・・亮くんに似たカワイイ孫・・・早く見たいわぁーー!」
「・・・(ホラ!だから、イヤだったのにー!)」
能面のような顔をして、ひたすら無言で皿を取り出す私などお構いなしに、周囲の女子軍団どもはみんな勝手な想像で盛り上がっている。
「・・・・・はぁ。」
もうそろそろ他の話題に移ってくれないかなぁ~?と、ため息を吐きながら新たな段ボールに手を掛けた、その時・・・
追い打ちをかけるように新たな爆弾が投下された。
「もうちょっと二人でイチャイチャしてから、な!」
そう言いながら、私を後ろから抱えて満面の笑みを浮かべる亮は、完全にアホ丸出しで・・・
私は、恥ずかしさのあまり、穴があったら入りたい気分でいっぱいになった・・・
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