最終章. これからも二人で

7/11
前へ
/449ページ
次へ
***** 「みなさん、お待ちどうさまー。」 お昼ごはんに、父が自慢の「手打ち蕎麦」を振る舞ってくれた。 昨夜遅くまでかかって人数分の蕎麦を打ってから、翌朝一番の新幹線に乗って手伝いに来てくれた父は、ほとんど睡眠時間がとれなかったに違いない。 それでも、「美味しいーっ!」と言って食べてくれる同僚たちに「まだありますからね。」と目を細める両親には、感謝してもし足りないくらいだ。 それからまた作業を続ける事、夕方まで・・・ ほとんどの荷物が片づけられ、部屋の掃除も一段落したところで引っ越し作業は終了・・・となった。 「ホントにみなさん、今日はお世話になりました。」 「助かりました。みんな、どうもありがとう!」 私と亮、そしてウチの両親と菜緒さんが、それぞれ同僚たちに向かってお礼の言葉をかけると、またもやあの人が・・・ 「今度、泊まりに来てもいいかな?・・・いいと、いてぇーーーっ!」 「いいとも、なんて言わせないわよっ!!!」 沙耶に思いっきり耳を引っ張られて悲鳴を上げるタモツくんに、その場にいたみんなも声を上げて笑う。 うふふ・・・何だかこの二人、先が楽しみだ(笑)
/449ページ

最初のコメントを投稿しよう!

991人が本棚に入れています
本棚に追加