32人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、私は言葉を失った。私が見たものによって……。
それは、死体
私が見たものは、部屋中に張り巡らされた死体の写真だったのだ!
死体と言っても、葬式に出るようなエンバーミングされたものだけじゃない。
ほぼ、何かしら破損や、吐血……。
あらゆる状況下において人が人であることをなくした、
つまり、人の外形を著しく保ってないものばかりだった。
私は咄嗟に視線を外したが、そこにはまた、死体の写真が!
どこを見ても死体……死体! 死体! 死体!!!
私の脳内は、死体のイメージで満たされた。入りきらないものは感情となって溢れだした。
「な……、何なんだ、これは……!」
声が思うように出ない、皮膚から嫌な汗がじわじわと私を襲う。
猛烈な恐怖と混乱で、力が入らなくなり、その場にへたりこんだ。
最初のコメントを投稿しよう!