―第一章死体美学―

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暗い意識の中で、私はこんな事を考えていた。 死体─────。 人生の中で、お目にかかるのは度々ないだろう。 あるとしても、葬式ぐらいなものだ。 最も、死体に関わる職種につかなければの話だ。 だから、一般人の私には耐性がない。 シタイ─────。 野晒しにされた死体は、もう人じゃない。 ましてや、人の面影が残っている死体は尚更、タチが悪い。 まるで、そこから阿鼻叫喚が聞こえてきそうで…… 怖い。
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