―第一章死体美学―

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「は?」 私は水を飲もうとしたが、彼の言葉に手が止まった。 そう、一切躊躇いを見せず、サラッと彼は口にしたのだった。 ────私はネクロフィリアなんですよ ネクロフィリア……私の意識がなくなる前にも言った言葉だ。 私はこの単語を知らなかった。だが、間違いなく死体に関連するのだと容易に想像できた。 「聞き取れなかったので……もう一度、言います。私は……ネクロフィリアです」 今度は重い感じで、私に告げた。 もうすでに一回目の時にきちんと聞こえていた。 ただ、ネクロフィリアが何なのか分からなかったのだ。 単語に対して、嫌な予感はするけども。 「……ネクロフィリア……?」 私は彼の言葉をオウム返しにした。それ以外に話を進める方法がなかったからだ。 しかし、嫌な予感が的中するどころか、彼の見方を変えてしまう返答が返ってきたのだ。
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