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運命を変える日曜日、私は江藤との待ち合わせ場所に4分早く着いていた。
待ち合わせ場所は、私もよく行く有名なビデオレンタル店。
駅で待ち合わせするよりもここのが近い。
と言っても前は大通り、車の通行量は激しく、走る音やクラクション音が絶え間なく鳴る。
向かい側に野球グラウンドがあるので、人の声と相まって、尚更騒がしい。
そんな中、私は少し胸の高鳴りを確かめながら待っていた。
彼が何を伝えてくれるのか、何を見せてくれるのか。
正反対の感情を持ちながら、好奇心を擽られる。
簡単に言えば、“怖いもの見たさ”という奴だ。
と約束の時間。
「やあ、待たせましたね」
普段通りの格好で、彼は現れた。
私はああ、大丈夫、と頷き、彼と一緒に大通りを車が赤で引っかかっている隙を見て渡る。
「けど、久しぶりだね、江藤の家に行くのは」
「大学以来ですからねぇ」
彼の家は大学に割りと近い場所にある。勿論、大学は一緒だったので、帰りに寄った事もあった。
今となっては懐かしい思い出だ。
懐かしい思い出話を喋りながら、どんどん歩いていく。
「この坂、きつかったよな」
「ええ」
大学は山側にあるため、急な坂道は外せない。自転車じゃ登れない程の坂だ。
昔は軽く登っていたが、今は………もはや笑うしかない。
大学を過ぎ去り、さらに山側へと向かっていく。ここまでくると、民家も少ない。
私と江藤は汗をかきながら、ようやく彼の家に着いた。
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