残念なお隣さん

2/3
前へ
/3ページ
次へ
隣に美男美女が引っ越してきた。 彼も彼女も、整った顔つき、高身長、細身の体型で、足がスラリと長く正しくモデルのような体型だ。 もしかしたら、二人ともモデルをやっているのかもしれない。そんなことを彼らを見る度考える。 山中は人見知りのため話しかける勇気もなく挨拶を交わす程度だ。 引っ越してきたその日は、彼の方だけが律儀に挨拶しにきた。割と低めで男らしい声をしていた。 こんな、完璧なイケメンを前にしたら 男でも照れてしまう。 因みに、彼女のほうとは、挨拶こそはなかったがいつも頭を下げ美しい笑顔を見せてくれる。 声は、一度も聞いた事はないが彼女のその美しい笑顔を見れるだけで十分だった。 しかし、あんなお似合いの二人が、一緒に出かける姿は見たことがない。やはり、モデルだからスクープされるのを避けて、家を出る時間をあけていたりするのだろうか。 しかし、彼らは本当にモデルなのかは不明だ。 もしかして、社内恋愛をして二人暮らしをはじめるが 会社にバレるといけないため、コソコソとしているとか。 考えれば考えるほど、彼らに興味がわいてくる。どうにか、親しい関係になれないだろうか。親しくなれば、彼女の声を聞けるかもと言う期待も山中の中にはあった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加