ニケ君のくれる夢

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青い空。 行き交う人々。 絶える事のない声。 このキタの町にプラトー教の本殿が出来てから、町の人達が私の事を様付けして呼ぶのを聞きながらずっと此処で過ごしてきたけど、 窓から見えるこの景色は、教会の中でつまらない私の唯一の楽しみになっていた。 あの時も、こんな空の下で冒険したっけ… 「…ん……?」 何やら騒がしい。みんな、一カ所に集まっている。 「あなたがあの魔王ギリを倒すっていう勇者ですか!」 「こんな子供がか?」 勇者? 「俺がいつかギリを倒してやるぜ!」 「キャー勇者様かっこいーー!!」 この声…! ホールに向かっていると、声が聞こえた。 「あのー ここにジュジュいませんか? 俺達、ジュジュに会いたいんだけど」 「こら!無礼な呼び方をするな! ジュジュ様だ!」 後ろから登場! 「ジュジュでいいわよ」 「ジュジュ!」 「ジュジュちゃん!」 「久しぶり、2人共」
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