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そこにいたのは、予想通り、ニケ君とクーちゃんだった。
「クーちゃん、全然変わってないのねー」
「ジュジュちゃんだって前と同じよー」
「「うふふふふふふふふ」」
「あ あの…ジュジュ様、その2人とは知り合いで?」
そばにいた神官が言った。
「そうよ。私の友達。」
「ジュジュ様に…お お お友達が…!?」
「何よ」
「ここにも教会建ったんだな」
ニケ君が周りを見渡す。
「うん…私ルナーだからずっと此処に居なきゃいけないのよ」
「…そっか……」
本当は。
今にも外に出て色んな所に行ってみたいのよ。
ねぇ、…ニケ君。
「そんなの…嫌だよな」
「え?」
―――ニケ君と目が合った。
私を見る真っ直ぐな視線。
黒い瞳。
その黒い瞳の奥には 何が写っているの?
あなたには…私はどう写っているの?
胸が段々と高鳴るのが分かる。
私は…ニケ君が…
「…おーい、ジュジュ?」
「…え?」
気がつくと、目の前にニケ君の顔が。
顔が。
「ぁああ!! ごめんなさ… 何でもないのよ!」
「お おぅ」
さっきから変な感じ…
私、どうしちゃったの?
ニケ君の事しか考えられない…
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