ニケ君のくれる夢

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「ねぇクーちゃん?」 「何?ジュジュちゃん」 「単刀直入に言うけど… あなた、ニケ君の事が好きなの?」 「…え!!?」 クーちゃんは酷く驚いた様だった。 「ど どうしたの、ジュジュちゃん…」 「いいから答えて!!」 クーちゃんが焦る。 「え えっと…ク ククリは… えっと…」 「クーちゃん」 「…なぁに?」 「私は… 私は、ニケ君の事が好き」 「……ジュジュ…ちゃん…」 クーちゃんは俯いた。 何も言えないなんてね。 「私、知ってるのよ クーちゃん あなた、モンスターに出会う度にグルグルを失敗してるみたいじゃない」 「なんで知ってるの…?」 「ルナーの"能力"よ。神様は何でも出来ちゃうんだから」 「シュギ村での事があってから、プラトー教はあなたを最重要人物としてきたのよ」 「プラトー教がククリを…?」 「あなたを見てたら…なんて様なの? グルグルは失敗するし、結局いつもニケ君が倒してるじゃない」 「で でも」 「グルグルをニケ君に当てた事もあったわよね!」 「…うぅ」 ……だから 「だから、ニケ君はいつもあなたを庇って傷ついてるのよ!」 「勇者様が…?」 「…そんな事にも気づけないなんて論外ね 私はニケ君が傷つくのが嫌なの!」 「ククリ… ククリ、頑張るから、」 「そうやっていつも上手くいかないじゃない! 『失敗しちゃった』なんて甘い事言ってる間にニケ君は…!!」
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