2・天使の腹はどす黒い

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「……パシエルドって何ですか?」 「…………少々お待ちいただけますか?」 先程まで確かにそこにいた彼は私の返事も聞かず一瞬で消えた。 「って、消えたっ!??」 え?何これ何これ何これ??? んん?いや、待て私! 白い空間……天使……あれ? これってもしかして昔ハマって読んでた、剣と魔法の異世界へチートで転生なシチュエーション? でも私死んでなんか……あ。 「そっか……私あれで死んだのかも?……いやいやいや、ふふっ。ないない。どうせ夢オチ……」 「いえ?死んでますよ?」 「ひぃあぁぁっ!!!?」 あぁ、もう!突然現れたり消えたり現れたり何なの!? ただでさえこっちは混乱してるんだから、あんまり驚かさないで欲しい。 せめてもう少し離れた位置に現れるとか、現れる前に光の粒子がぶわぁ~っと集まって形作ってからとか、魔方陣的な何かがキラリと光ってからとかさ! 色々あるじゃない? 何で突然真横に居たりするのかな? まだ心臓バクバクしてるよ!
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