3・チートを貰おう

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「ふむ……はいすぺ、はいす、はいすぺっくとやらはよく解らんが、つまりお嬢ちゃんは身体的にも魔法的にも恵まれ、わしのような全知全能の力や優れた容姿を模倣したいと言うわけじゃな?」 「いえ、容姿は結構です。」 「……っ!!」 いや、そんな泣きそうな顔されても。 見た目、神様ただのお爺さんじゃないですか。 「ん゙んっ……まず不老不死と言うのは無理じゃ。創造魔法を使って若さを保つ事は出来ても、寿命と言う物は変えられんからな。ただ、お嬢ちゃんには申し訳ない事をしてしまった事じゃし、お嬢ちゃんは他者の命を救うという善行を積んでおる。わしの方で多少さーびすしておこうかの。」 「……え?あ、はい。ありがとうございます。」 急に威厳たっぷりにキリッとされても直前までの情けない様子を見ていた私としては釈然としないと言うか、何だかモヤモヤしてしまう。 「モテモテも難しいの。他者の気持ちに干渉するわけにもいかんからな、お嬢ちゃんの魅力で頑張るしかないわい。すて、すてーたす異常の無効化や錬金は……これも創造魔法で適当に作るが良かろう。元居た世界の知識は年齢のわりにあるようじゃな?わしの方からはちょっと補っておけば良いかの?あとは魔力と属性に身体強化。それと運、容姿の向上に異世界の知識をぷらす。武器全般が扱えれば良いんじゃな?これだけ強ければ魔物は勝手に懐くじゃろうて。他に希望はあるかの?」 「まだいいんですか!?」 「……お嬢ちゃんはわしに罪を償わせてはくれん、と?」 いやいやいや!だってもう充分お釣りが来るぐらい貰ってるような…… 「ふふっ……どうせわしはゴミじゃからの。お嬢ちゃんもこのクズ虫には何一つ期待出来ないと、そう言いたいわけじゃな。ふふふっ……っく」 「っ!!有ります有ります!!全知全能の素晴らしい神様にお願いしたい事が沢山!いっぱい有ります!」 「おお、そうか!?申して見よ申して見よ!この神が聞いてやろうぞ!!」 えっと……神様がまたネガティブな方向へ沈んでいきそうだったから、慌ててそう言ったものの……これ以上何を……んん。
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