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「…………ないのか。やっぱり。……ないんじゃな?」
やばい!また泣きそうになってる。
何この空気……お年寄りを、しかも神様をまるで私が虐めたみたいになってるじゃないですか。
あのドSな天使じゃあるまいし!
うぅ……罪悪感が!!
「あの!……私が居なくなった後の両親なんですけど、その、幸せに暮らせるようにしてあげて下さい。あと私が助けた女の子も。」
「……?そんな事で良いのかの?」
「はい。両親には散々迷惑かけちゃいましたから……さおりちゃんも……私が死ぬ瞬間、見ちゃったんですよね?出来ればその事は忘れさせてあげて下さい。」
「お嬢ちゃんは優しい子じゃの……お安いご用じゃ。他には?」
「えっ?えっと、じゃあ……新しい世界では学校に通いたい、かな?友達を沢山作って……親友も欲しいです。」
こうして私はチートな力を手に、異世界へ転生する事になりました。
さすがに見ず知らずの女性(そっちの世界では母親になるんだろうけども)のお乳を飲んだり、見ず知らずの男性(父親)にオムツを変えられたりとか恥ずかし過ぎて軽く死ねそうので、そこは学校に通う事になる6歳になった時に記憶を取り戻すように設定してもらいました。
そして―――
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