4・お母さんに会いたい

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ちなみに私の家は貴族でも何でもない庶民です。 本来ならいくらお隣さんだからとは言え、フレイア家のお嬢様であるレティーちゃんが私と仲良くする事など有り得ません。 ましてやお誕生日にプレゼントを持って訪ねて来てくれるなんて。 「むぅーっ……」 その有り得ない事が日常となった理由は簡単に言うと二つ。 私の父が当時レティーちゃんを身籠っていたフレイア家の奥方様の命を救い、フレイア家の旦那様に凄く感謝されている事。(医者ですからね。) もう一つはレティーちゃん自身が身分の違いなど気にしていない事。(年齢的なものも勿論あるのでしょうが、多くは彼女の性格によるものかと。) 「……む゙ぅーーっ。」 「……?えっと、レティーちゃん?さっきからどうしました?」 「っ!それは私の台詞だーーーっ!!!カミィこそどうしました?だっ!!」 「えぇっ!?」 いや、さっきから何唸ってんのこの子とは思ってましたけど……え?何いきなり爆発しちゃってんですか?
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