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「えぇと……カミィ?どうして急に話し方を変えようと思ったのかしら?」
「……んっと。……そうですね。色々考える所がありまして。」
「…………?」
母の言葉にもつい、そんな返事の仕方をしてしまう。
この人は確かに私を産み育ててくれた人。
優しくて、子供の目線に合わせて会話をしてくれて、料理が得意で、自慢で……。
でも、前のお母さんを思い出してしまった私にとっては…………ん。
「……色々とは?」
涙目でジッとこちらを見つめる、私と同じ子供らしくない喋り方のレティーちゃん。
でも私と違って中身は純粋で子供らしいであろうレティーちゃん。
あれ?何だこれ?何でこんな事になってんの?
これは神様のお詫びで、女の子助けたご褒美で、チートでやっふぅな異世界転生の筈だったよね?
何でこんな嫌な気持ちに……
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