5・ちっさい親友が出来ました

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「頭では解ってるんですけど……」 目を覚ますと、質素だけれど清潔そうな可愛らしい部屋のベッドの上でした。 「何か、心が追い付かないと言いますか。」 えっと、ここは……私の部屋?みたいですね。 隣に置いてあるでっかい狐の縫いぐるみは何の冗談でしょうか?これ角?尻尾も多すぎませんか? 魔物がモチーフでしょうか? ――――ガチャ 「あら、起きていたのね。もう大丈夫?」 っ!! 「大丈夫……です。」 まだ心の準備が出来てないうちに、よりによって彼女と二人っきりになるなんて…… 「…………そう。お父さんは『ちょっと疲れちゃっただけだろう、特に問題はないみたいだよ』って言ってたんだけどねぇ。貴女の様子がちょっと変だったから。」 私が何も言えないでいると、母は困ったように微笑んで、私の額に手を伸ばしてきた。 「熱もないみたいね。ご飯……食べられそう?」 髪を撫でられながら小さく「はい」と答えると、同時にキューッと私のお腹も返事をした。 は……恥ずかしい。 「すぐに準備するからね。」 くすくす笑いながら退室する母と入れ違いにレティーちゃんが顔を出す。 「カミィ……もう大丈夫なのか?」 心配させちゃったみたいですね。 笑ってもう大丈夫だと伝えると、 「そうか!じゃあ、今日は予定通りプールだなっ!」 …………うん?
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