5・ちっさい親友が出来ました

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私がきょとんとしているうちに、レティーちゃんは駆け出していました。 「ママ殿ー!カミィの朝食はお弁当にしてくれ!」 朝食?あれ?今、朝なの? 確か倒れちゃったのは夕方頃だったような……成る程。お腹もすく筈です。 それで、えぇと、予定って言うのは…………あぁ。 お誕生日の次の日にレティーちゃんのお屋敷にある温水プールへお邪魔させていただく事になってたんですっけ? それでレティーちゃんは迎えに来たというわけですね? 「うーん……自分が自分じゃない頃の記憶って何か他人事みたいで、いまいちピンと来ないなぁ。」 「……?どういう意味だ?」 「っ!!レティーちゃん、戻ってたんですか?」 「ん?んむ……ちょっと提案があって、だな。その、ん……。んっと……。」 どう誤魔化そうかと思ったけど、レティーちゃんは何やらモジモジしている。 …………何か……らしくない。 そりゃ、私が転生したのは(というか目が覚めたのは)昨日だけど、一応物心ついてからの思い出は情報として持ってる。 その情報と照らし合わせても、昨日のレティーちゃんの様子を思い出しても、彼女は同年代の中ではしっかり者で、竹を割ったような性格で。直情的と言うか、思い立ったら即行動!みたいな解りやすい子だった筈。 その彼女がこんな女の子みたいな態度(いや、実際女の子なんだけど)をとる理由が解らない。 チート(な筈)の私に「解らない」と思わせるなんて、レティーちゃんやるなぁ!
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