2・天使の腹はどす黒い

2/9
6694人が本棚に入れています
本棚に追加
/1015ページ
「こんにちは。」 「ひゃいっ!?……え?あ?こんにち、は?」 キョロキョロしてるうちにいつの間にか目の前に人?が出現してて。 何で人だと断言出来ないかと言うと…… 「天使を見るのは初めてですか?」 「…………。」 にっこり微笑んだ彼が頭に輪っかを、背中に羽根をつけていたからで……天使? 「えーと……ん?……あれ?貴女、パシエルドの人間ではないのですか?」 返事がないのを特に気にする事なく手元の分厚い書類みたいなのを捲っていた自称天使が、不審者を見るような目付きで謎な事を言い出す。 心外な。どちらかと言えば不審者は彼の方だろう。 いきなり現れるし、コスプレしてるし、自称天使だし。せっかく美形なのに勿体ない。
/1015ページ

最初のコメントを投稿しよう!