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……まあいい。
朔夜には関係のないことだ。
ひと晩一緒に過ごすだけの相手なのだから。
洗面所で手を洗うと、朔夜は手際よく、夕食の準備にとりかかった。
勤務先のカフェでは、朔夜はカウンターを任されている。
珈琲を煎れるほかに、簡単な軽食も作っていた。
もともと器用なので、料理の腕もなかなかのものだ。
残り物で2、3種類のおかずを作るのも、得意だった。
朔夜の作る料理は麗子のそれよりもむしろ上手なくらいで、そのことを気にして、麗子は最近、料理教室に通い始めていた。
食事を終えて、美織を先に入浴させてから、朔夜は風呂に入った。
熱いシャワーを浴びて、浴槽に身を浸すと、一日の疲れが溶けていく気がした。
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